睡眠学(Somnology)と言うのは、睡眠障害の病態・治療研究にとどまらず、包括的な睡眠科学研究、さらに睡眠障害のもたらす社会的問題も取り上げ、これらを総合的に発展させて国民の健康を守ることに貢献しようとするものです。
当クリニックはこのような睡眠学を推進する民間の拠点としてささやかな一石を投じようとするものです。
90種類に達する多彩な睡眠障害に対しては、きめ細やかな治療、最新の薬物や器具による治療だけでなく、生活習慣の見直しや、きめ細やかなカウンセリングが必要になりますが、これらを実践することにより、より多くの患者様の症状を改善することが、私達の使命と考えております。
またさらに睡眠のメカニズム、病気の原因解明、さらに社会における睡眠への認識を向上すること、睡眠学専門の医師・研究者・技術者の育成に貢献すること、新たな治療法の開発にも貢献していきたいと考えております。
睡眠障害というと、一般的には不眠症がイメージされます。また、睡眠医療機関という点では、睡眠時無呼吸への治療を主体とした機関が多いのが実情です。当院は「総合」と銘打っているように、睡眠障害全般に対する診療を目指しています。
睡眠障害には、不眠症、閉塞性睡眠時無呼吸を代表とした睡眠関連呼吸障害の他に、過眠症(ナルコレプシー・特発性過眠症など)、概日リズム睡眠覚醒障害(睡眠覚醒相後退障害など)、睡眠時随伴症(小児の睡眠時遊行症・高齢者のレム睡眠行動障害など)、睡眠関連運動障害(むずむず脚症候群など)などがあります。これら多岐にわたる障害に、当院では内科(呼吸器内科、神経内科)・精神科、検査技師、臨床心理士が協力して診断・治療にあたっています。睡眠に関してお困りで、どこに受診したら良いかわからないという方は、まず当院を受診下さい。
当院は一医療機関ではありますが、睡眠のメカニズム、障害の原因解明、新たな治療法の開発、社会における睡眠への認識向上、睡眠専門の医師・研究者・技師の育成、などにも貢献していきたいと考えております。