我が国において、統合失調症やうつ病などの気分障害、ADHD等をはじめとする神経発達症、認知症などの精神疾患の頻度は高い。 また、身体疾患は精神疾患を合併するリスクが高く、精神疾患は身体疾患を併発することが多い為精神疾患を有する患者が、内科をはじめとする様々な診療科を受診することは極めて 多い。 一方で、精神疾患の診断や評価は基本的に精神症状に基づいており、他の疾患と異なり、有用な検査は乏しいのが現状であり、精神科医以外の方々にとっては、精神疾患の理解が困難になる場合も想定される。 以上を踏まえた本企画は、内科等他の診療科と精神科医の相互理解を基盤とした連携によって、患者・家族の期待する医療の実現を目指す。さらには近年の精神科医療・精神医学の方向性につい ても触れ、今後の医療・医学の発展に関する連携にも寄与することを企図している。
(分担執筆)井上雄一 p249-254 レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)・周期性四肢運動障害